ロシア政治専門家、中村逸郎教授、くにびきメッセ講演に共感。
一昨日、松江市のくにびきメッセで、筑波大学の中村逸郎名誉教授の講演があり貴重なお話を直接聞くことができました。
演題 「ウクライナから考える『平和』づくり」
ロシアについて研究されている方ですが、最近はテレビでも連日のように出演され、そのお話の内容は、具体的でわかりやすい解説をされていました。
今回の講演では、パワポの写真などは、ほとんどご自分やロシアの友人が撮った貴重なデーターを使って、実体験として話される、やはりその第一次情報としての内容は、説得力がありました。
悲惨なウクライナの惨状からロシア国内の状況は、教授のロシアでの友人のネットワークの広さとともにその信頼関係を感じました。
最後に話された、人と人とのつながりの大切さは、これから益々大切になっていくと思います。
その意味では、県内には様々な国際交流団体があり、様々な国々の人たちと交流しています。
特にホームステイプログラムは、個人的な信頼関係を結ぶ上では、とても大事だと思っています。
県内での、わずか二泊三日のホームステイプログラムでもホストファミリーが涙を流して別れを惜しむ姿を何度も見てきました。
私の所属する国際交流団体(IYEO)の活動で、県内だけでも、ホストファミリーを引き受けていただいた家族は1000※家庭くらいになると思います。
その家族構成が平均4人であれば、4000人くらいになります。それが全国47都道のネットワークを合わせれば、その規模は、相当な人数になり先進国から途上国まで様々な国々を受け入れています。
ホストファミリーのアンケートの感想で「受け入れた国が気になるようになった」、「新聞やテレビでその国の記事が目に入るようになった」等の内容をたくさん書かれています。
それらの個人的な関係は、小さな力ではありますが戦争への流れを変えていく一つの抑止力ではないかと思います。
中村教授のお話のキーワード「人と人とのつながり」から、よりそれを感じました。
そして、何より私たちは、言論の自由の中で生きていているからこそ、ありのままの貴重な話を話せ、聞くことができているという、当たり前であって、当たり前でない今の世界の中で、一人ひとりの生き方を問われていると思います。
何が本当で何がおかしいのか、溢れる情報の中から、1次情報を探し出し、自分自身の洞察力を磨き、それをどう行動に移していけばいいのか、今一度考えてみたい。
と、今回の講演を聞きながら自問自答しました。
そして、思いっきり国際交流ができる日をこのかたゑ庵でも待っています。
中村教授ありがとうございました。
HP_chirashi