一カ月前に来られたゲストからのお手紙、「この漁村には看板や広告の類が少ない」と

出雲国風土記にのっている

囲碁に使う碁石の石について

それがかたゑ庵の近くの海岸で見ることができる

そのことから

先月、旅の途中の目的地のひとつとしてかたゑ庵へ宿泊されましたゲストから

お手紙が来ました。

メールでお礼のメッセージをもらえるのもとても

嬉しいですが

さらにお手紙のメッセージとなると

より思いのこもった

いつでも手に取って読めるそんなプレゼントをいただいたような

そんな特別感がします。

このお手紙には、今回の旅行記、8ページも一緒に入れてありました。

ありがとうございました。

今回のお手紙の中で、

夜の片江について、次の一行が特に印象に残りました。

「この漁村には看板や広告の類がとても少ない」

これに気付かれるのは、特に旅慣れた方や外国人に多い。

日本を旅するひとは、

人気の観光地であっても多くの看板や広告を町中のいたるところで見ると思います。

それがせっかくの景観を台無しにしている、と

それについて書いているアレックス・カー氏については

以前このブログで触れたことがあります。

彼の著書のひとつですが「日本景観論」など参考になると思います。

しかし、この片江の漁村では景観を台無しにしているそれらが極めて少なく、

そして夜は、一歩外へでれば、

空の星空を遮るまぶしいネオンもなく

静寂の漁村が目の前に広がる。

私は、ここに来られたゲストには、

夜みなさんを誘ってて近くのビーチへ案内します。

それまでの道中は、漁船が目の前に停泊し

その昔舟屋だったところもあり、

ひっそりしたこの漁村の景観は、

旅慣れたひとも、外国人もほかの観光地とは違う

ここ特有の特別感を抱く。

また木次乳業の佐藤忠吉さんが生前言われていたのが

「活性化・活性化というけれども、むしろ沈静化だ」

私も生前何度かお会いしたことがありますが今その意味を

とても感じています。

例えば、舟屋で有名な伊根町では、多くの観光客が詰めかけています。

街づくりとして、観光協会としては活性化になったと言えるかもしれませんが

地元の生活圏が渋滞などで、大きな影響を受けていることは耳にします。

ここの自然環境の豊かさをもっとも享受する優先順位は、そこに生活する人々では、ないかと思います。

そうすれば移住者も増えると私は考えます。

そういったことも考えて、この漁村も地域のコンセンサスを得て、しっかりとしたビジョンが必要と思います。

私は、以前は今まで海岸に出て、そこに広がる海や岩肌を何気に見ていて景観も

私はジオガイドになって、初めてそこにある何千万年以上に渡る壮大な物語が目の前に迫ってきました。

私たちは、いまある、ありのままの魅力、

目の前の身近な価値をしっかり確認していくことも大事だと思っています。

そして

なんどかお伝えしますが

かたゑ庵は派手な看板はありません。

それは赤瓦がひしめく、この漁村の素晴らしい景観を崩したくないためです。

ぜひ、ここへ来て実感していただければと思います。

 

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