地域みらい留学、その高校生かたゑ庵へ。充実した生活と溢れる夢!

北海道から沖縄まで、

現在、100校以上の高校が参加している、

中学卒業後3年間を地域で過ごす「地域みらい留学」

そして、高校2年生時に地域で過ごす「地域みらい留学365」

都道府県の枠を超えて地域の高校に入学するプログラム。

そのプログラムの高校1年生が、このたび、かたゑ庵へ宿泊。

彼らは東京や福岡からこのプログラムで県内の高校へ。

口々に「最高です、この学校このシステム、最高です!」

その充実した高校生活が、熱い思いをもって伝わってくる。

聞けば、学費・寮宿泊費・食事、年間70万円ほど。

この中の一人は、高校2年生からは「地域みらい留学365」で山形の高校へ1年間。

そしてまた3年生になればこちらの高校へ帰ってくる。

3年間の高校生活の1年間を他の高校で過ごす。

現在「地域みらい留学365」対象校は、22校とのと。

「地域みらい留学365」もっと対象校が広がってほしいなとも言っていた。

なんというすばらしいシステムだろうかと、改めて感じた。

将来は、どんなことやりたいの

「将来インドネシアで仕事をしたい」

なんで

「動物が好きなので、特にインドネシアは、島が多く固有種の動物がいるから」

またもうひとりは、

「ロシアや中国に行ってみたい」

どうして、

「近い国だから」

続いて「アンチ」という言葉も。

短いことばに、時流に流されない何かしら確たる思いも感じる。

それぞれが、柔軟な発想で、将来を語る。

また、その彼らの口から放つ充実した高校生活に、

改めて岩本悠さんの始めた島留学が

大きな進化を遂げているのを実感した。

「地域みらい留学」が作る人材育成は、

特定の枠にはまらない

自立した人間を輩出していくことでしょう。

 

高松→かたゑ庵の松の剪定に遠路来てくださいました!昨年お越しのゲストが。

昨年12月11日タイトル「バリアフリーの宿ではないけど、何とかなると思います。」

来て頂きましたゲストより、

かたゑ庵の松の剪定に行きますというメールが来ました。

2泊3日、かたゑ庵に宿泊し、剪定をしたいというお話。

いやいやわざわざ、遠路来てもらうのは、

はいどうぞとは言えません。

「剪定の指導を1時間でもしていただければ

それで大丈夫です。剪定のために2泊3日もとてもとてもそれをお願いするのはできません。
私が自分でできるようになるのが一番いいと思います。」

と返信も。

「私にとってお宅の黒松手入れは、自分の技術、経験のためで、

その場を提供頂ける事に感謝してますので、全く「申し訳なく」ありません。

また黒松は大きくなると中に日が入らず葉が落ち、一旦落ちた葉は生え難いため、木全体が大きくなり、

お宅の松も放置するほど同様になる見込ですので、早めに全体を刈り込む方が良いと思います。」

このメールが来ました。

そして一昨日朝7時、高松からかたゑ庵へ向かわれました。

しかしながら、瀬戸大橋は強風のため、通行止め。

それで中止されたかたと思っていたら、

しまなみ海道経由に変更、かなり遠回りです。
※昨日アップした時の画像が間違っていました。

そして、中国横断自動車道「尾道松江線」へ。

しかし、その日は大雪。

そこでもあきらめることなく、こちらへ向かわれました。

スタットレスタイヤではあるものの、

その雪道は大変だったようです。

更にカートップには、剪定に使う、大きな脚立。

これが風をまともに受け、

車体はふらふら状態。

そして、三刀屋に着いた頃。

出雲大社に寄ってきますとの電話。

それが2時ころ。

ここまで7時間。

そして、6時過ぎかたゑ庵へ到着。

久しぶりの再会に、奥さんも連れて宴会大盛り上がり。

翌日は、天候も回復し、

朝から剪定がはじまりました。

もはや松の木のジャングル。

これを剪定していきます。

どこを切っていけばいいのか、丁寧に教えていただきました。

この経験は、またジオガイドの中で生かされます。

そして、2日間かけての剪定。

今まで松の木の枝には、日差しが入らず、それが枝にダメージを与えてきたようです。

今までほったらかしのこの松の木。

今は、それぞれの枝に太陽が差し込みました。これから春の日差しを浴びて、

松の木は、緑あふれる木へ生き生きと成長してくれると思います。

きっとこの松の木が、この平井さんを呼んだんでしょう。

今回、出雲大社、そしてお連れした美保神社、美保関灯台、青石畳、

帰る途中では、おすすめの由志園。

2泊3日の中で、少しでも観光ができたことは、少しほっとしています。

特に奥様は、剪定だけで、ここに来ることになれば本当に申し訳ないと思いましたので。

由志園について、先ほど

メールが入り、

「今日、作業後、お勧めの大根島の由志園では綺麗な牡丹と、

自分の技量を慰めてくれるような、あまりにも見事な黒松や赤松の庭園も心に残りました。」

との内容。

更に

「お一人で助けて下さった剪定ゴミの片付けや、

私達夫婦の相手できっとお疲れと思いますので、どうぞゆっくりお休み下さい。」

のお気遣い。

お帰り後、ひとけが無くなった、松の木を改めて眺めてみると、

松の木から零れる日差しがかたゑ庵の古民家に広く差し込み、

日陰でその本来の魅力が閉ざされた空間が一気に広がり、

眠っていた松と古民家が間違いなく目覚めたように感じます。

それと同時に、

今回、遠路はるばる、

しかも瀬戸大橋が不通。

遠回りのしまなみ海道経由、

更には尾道松江線の大雪。

平井さんほんとうにお疲れ様です。

お世話になりました。

感謝です。

ありがとうございました。

 

ジオガイドの皆さんがカヤック初体験

この度、

島根半島宍道湖中海ジオガイドの皆さんが

かたゑ庵のカヤック体験ツアーご利用いただきました。

午前2回、午後1回の予定でしたが

午後からは、海の状況が悪化する可能性が高く、

午後は急遽中止させていただきました。

皆さん初めての経験でしたが、

果敢に挑戦されました。

今回できなかった方は来月する予定です。

いつもは陸路でジオガイドとして活躍されてる方々、

今回は、海から眺めるジオパーク。

いつもとは違った島根半島を

カヤックで体感し、

そのの魅力をあらためて感じ取っていただいたのではないかと思います。

お疲れさまでした。

なお、今回は

同会員の森脇博之さん

山西敏光さんにカヤックのサポートをお願いしました。

ありがとうございました。

実体験から零れる、貴重なメッセージ。また居ながらにして学ぶ。

今回は、3名の大学生が宿泊。

目的のひとつは、片江湾でワカメの収穫体験。

この3名は、以前四万十川で行われた合宿セミナーの受講生。

その2週間の合宿のリーダーが大塚さん(写真左後ろ)

前回のワカメフェスタも協力いただいている。

その大塚さんの話からでてくるのは、

実体験による

試行錯誤から学んだ感性。

現在、米子での担当者が日替わりするユニークな飲食店。

そして海外でも

フィリピンでのラーメン店。経営。

様々な事業立案、実践者。

30代です。

中でも

フィリピンでのラーメン店では、

なぜ味噌や醤油ラーメンは、人気がなく

豚骨ラーメンが人気なのか。

私たちの味覚は、生まれたころに形成される。

日本独特のうまみを感じる味覚もそう。

では、フィリピンの大衆はどうか。

ここが明らかに違うと大塚さんはいいます。

そして、現地の人を雇う場合、

現地の顧問弁護士を雇う必要性をも聞かせていただいた。

日本との違いを様々な失敗から学び、すぐさまその対策を考える。

間違いなく、実践から学んできた人。

その大塚さんの口から発する言葉ことばは、

その人柄を介して、

心地よく、伝わってくる。

そして、なにより

今回その受講生3人が来ていただいたのだが、

ひとり一人の前向きなエネルギーに

2週間の合宿の成果がこの3人を通じて

確かに伝わってきた。

2週間の合宿セミナーのありかたも、

マーケティング等の手法よりも

人間関係の形成をまずは重視する、そんな印象を感じた。

その成果が

まさに目の前にいる

3人の若者が証明している。

その中の一人は、島前高校に以前島留学した人だ。

かたゑ庵2泊して翌日、

隠岐の島のホストファミリーや先生に会いにいくという。

また居ながらにして、

新たな新鮮な情報と

生き生きとして

大きな夢に向かって全力で生きる人とつながった。

ありがとうございます。

 

共倒れ犠牲者を出さない、津波15分ルール。日本海側、今こそ津波てんでんこ。

先日、岩手県の津波避難15分ルール、この報道がありました。
詳細はリンク参照ください。

“共倒れ犠牲者”を出さない 「助ける人の命」を守る15分ルール 東日本大震災13年【つなぐ、つながる】

この記事のポイントはここだと思います。

「震災前の安渡地区の人口は、およそ2000人。3月11日、この集落だけで217人が犠牲になりました。

中でも町内会が深刻に受けとめたのは、住民を助けようとした町内会の人達、民生委員や消防団員が逃げ遅れたことです。いわゆる共倒れです。」

 

今年の1月2日のブログにも関連を書きましたが、

もっとも今、参考にしてほしい岩手県の取り組みだと思います。

岩手県は太平洋側、

そして、島根県は、日本海側。

言うまでもなく、

津波の到達は太平洋側に比べると

もっと早いです。

そのためのルール作りは、三陸地方には昔からありました。

それは「津波てんでんこ」

それが

当時、群馬大学の片田敏孝教授が釜石市で8年かけて行った防災教育を通じて

「釜石の奇跡」につながりました。

それを生かした地元でのルール作りは急務です。

少なくとも、子どもたちへは、

地震があったら、

海岸近くでも

留守番中でも

親がいなくても

高台へ逃げるよう

日頃から伝えておくことは

今すぐ、できることかな。

津波てんでんこ。

 

災害時のトイレ問題、空き家のぼっとんトイレを生かす。提案です。

能登半島地震から今日で2か月が経った。

震災や災害があるたびに、

災害時のトイレの問題が取り上げられ、これは毎回、特に優先順位の高い課題です。

 

かたゑ庵は、ゲストハウスに改築するとき、昔のぼっとんトイレを残してあります。

ゲストハウス内には水洗トイレが4か所ありますし、

それとは別に、ぼっとんトイレは独立した屋外用になっているので、

日頃使うことはありませんが、

災害時に水が出ないなど

そういった場合、この地域でも使ってもらおうと思っています。

 

そこで、災害が起こる前に

日頃から、地域の空き家で、ぼっとんトイレがあるところをチャックして、

その所有者と協定を結んで、

災害時に使わせてもらう。

そうすれば、空き家の有効活用になるのではないか。

震災で例え家が空き家が倒壊したとしても

ぼっとんトイレの部分だけでも、使えるようにすれば、役にたつのではないか。

一般的には、災害時にはまずトイレを仮設そして撤去、このコストもかなり抑えられる。

 

特に島根半島は、能登半島と同様に道路が寸断されれば、

簡易トイレの設置だけでもかなりの日数がかかると予想される。

この片江地区だけでも空き家は30軒くらいある。

その中で、知らべれば、空き家で古ければ古いほど

ぼっとんトイレがある可能性が高い。

最終的なくみ取り費用は、

災害時の国からの特別な予算が使え、

後々も個人に余計な負担がかからないようになれば、

空き家の所有者も

事前に行政と取り決めを行うことで、

理解してもらいやすいのではないだろうか。

そして、この方法だと空き家が例え倒壊していても

ぼっとんトイレが使えれば地域で貢献できる。

 

私はこの方法を今まで聞いたことがないので

問題点があれば知りたいし、

問題がなければこの方法を一刻でも早く、どこでもで活用されたらと思います。

少なくともかたゑ庵では、

災害時に、トイレの問題があった場合は、ぼっとんトイレを地元に提供したいと思っています。

 

明日は、片江でワカメの収穫祭。10時から。

漁師、そして移住者や地元の方々が

日本海の荒波の中で命がけで刈り取って

頑張って準備しています。

 

突然のパーティ。久しぶりの再会。アメリカ・フィリピン新たな友人を連れて。

以前、遊びに来てくれた友人が

また新たな人を連れて来てくれました。

はじめて来たフィリピンの青年は、古民家の甲冑と刀の前で、写真撮影。

すごく喜んでくれ、その嬉しさが伝わってきました。

そして、パーティ。

ピアノ演奏もあり盛り上がりました。

消防設備点検に合わせて避難訓練実施。英語での避難訓練もやってみました。

年に2回実施義務があります消防設備点検と避難訓練昨日行いました。

今回はインバウンドを意識して、

避難をする場合の英語表現を考え使ってみました。

最初、スタンダードな表現「Fire! Fire! Evacuate right now」これを連呼してかたゑ庵内を走ってみました。

お客さんはいませんので、消防設備点検に来られたかたに協力していただきました。

さて、このEvacuateの発音が私は口にこもってどうもしっくりきませんし覚えにくい。

そこで、チャットGPTで、火事の場合の英語表現を聞いてみました。

最初There’s a fire! Please evacuate immediately!

これもevacuateが入っていてあまりよくない。

もっとシンプルに、と条件を変えて、みると3つの提案。

Fire! Get out now!
Fire! Leave quickly!
Fire! Evacuate immediately!

この中のFire! Get out now!が一番シンプルで覚えやすく発音もしやすい。

本番ではまず「火事だー火事だー」そして外国人がいればそれに続けて「Fire! Fire!」

ここまでで、NHKの山内泉アナのようなあの切迫感溢れる大声で,

館内で叫べばきっと伝わるのではないか。

できるだけシンプルに考え、後は絶叫。

そして少し余裕があれば「すぐに避難してください」「Get out now!」と続ける。

ということで、最後に「Fire! Fire! Get out now!」を使って避難訓練してみました。
Broken Englishだけど、そこは勘弁いただき、ともかく、とにかくやってみた。全館の録画は長くなったので、短く編集。

 今回、この訓練後に気づいたのですが、

宿泊者が外国人だけの場合も英語だけでなく、

日本語で「火事だー火事だー」も入れた方が、

近所の人に対しても大事なメッセージになると思いました。

今後は地震があった時のこともインバウンド用として考える必要があるでしょう。

Quickly get to higher ground!かな。