カヤックビルダーの豊島氏、かたゑ庵来たる。新艇試乗会・リペアー講習からピアノ演奏まで。

9/26~28の3日間
カヤック工房セントムの豊島氏が三重県から手作りのキャンピングカーに新艇を乗せ4年ぶりにかたゑ庵へ来られました。

今回は、釣りに特化したカヤックの新艇や今まで納品したカヤックを使っての試乗会や

カヤックの補修研修や島根半島のツアーも兼ねてこの連休の3日間行われました。

豊島さん、到着が予定よりも早めでしたので、片江湾をカヤックで当日来たカヤッカーも連れて早速ツアーの案内役させていただきました。

今回は、海の状態もよく

豊島さん他、今回のゲストもカヤックスキルが高い方々でしたので、

少し足をのばして、とっておきの場所へ案内しました。

豊島さんは、このツアーのあと新艇に釣り道具をつけ、実際に釣りも試していました。

 

ここは奥行100m以上の大きな洞窟。

この洞窟がある場所は半島の突端になりますそので、そこは波が高くなることが多く
ここに行くのは、条件のいいときと、ある程度スキルのある方を選ぶ必要があります。
その点今回はラッキーでした。


洞窟にはライトを照らして中に入ります。

一番奥ではカヤックもゆったり旋回できる広さ。


ここは、まるで城壁のような柱状節理の断面が見えるスポット。

ここは出発地点から反対側、片江半島の東側の洞窟。

透き通った水面にみなさん感動。


私は、日ごろ3人乗りカヤックでゲストを乗せてツアーを行っていますが、
今回は久々にシングルカヤックでのツーリングで、
そのせいか、日頃より解放感に満ちたパドリングでした。

なにより、豊島さんと話しながらのツアーリングは、最高に楽しかった。
エンジンが無いカヤックは、静かでカヤックしながらでも周囲のカヤックにも声がよく伝わります。

そして
カヤックの職人技のリペアー講習会。

その講習会で、リペアーの実験台として私のトリプルカヤックを使っていただきました。
このカヤックは、ゲストを乗せる回数が多く、かなり船底が痛んでいました。
以前から気になっていましたが今回これをリペアーしながら解説をしていただくことになり、とてもラッキーでした。

豊島さんの長年の積み重ねの経験がことばの端々にでてくる研修会。
みんな聞き入りました。

傷がみるみる補修されていく様を見ながら
ベンケーシーのワンシーンを見ているようと言えば、限られた世代のみ伝わるか。

この状態をほっておくと海水も染みてもっと大きなダメージになるところでした。

さて、この状態から

このように補修され、そしてきれいにもなりました。

これでひとまず安心。

今回もまたいろいろと豊島さんに、お話を聞かせていただいた。

16才から和造船の道に入った豊島さん。
ひたむきな努力と、職人魂が伝わってくる話で、
その内容は、私から見ると苦労話といえるものなのだが、
それを豊島さんは、気負わず笑顔も絶やさず、
そして数分おきに下ネタで脱線する話題をわざわざ盛り込で周りを笑わす。

それは、豊島さんらしい気遣いと私は思っている。

そんな、豊島さんのファンが佐世保や千葉・山口・長野・島根県内など全国から集まってきました。

新艇を豊島さんから解説。

新艇は、カヤックで釣りをするために作られたカヤック。

クーラーボックスもハッチにビルトイン。

豊島さんは直販はしない、必ず地域の信頼のおける代理店を通じて納品をすることにしている。

それは直販では、どんなひとが使うかわからないので、それが怖くて渡せないという。

きちっと使い方までアドバイスできる人を通して販売したいというのが豊島さんの基本的な考え方です。

島根県では、ガイナカヤックスの森山さんが代理店で、今回のイベントも豊島さんと共同で行っています。

 

シットオンカヤックなどにクーラーボックスを乗せているのをみて
もっと安全なものをと作られたそうです。
釣り好きにはたまらない特別仕様のカヤック。

魚探もこのままハッチに、そのまま自由に開け閉めできる。

全国から集まってきたカヤッカーの皆さん、海から片江の神社にも参拝していただきました。

宴会1日目、翌日は、一般のゲストとの交流も。


豊島さん、4年前からはじめたというピアノ。ここで弾いたのは「イマジン」
私と一緒で楽譜は読めないがコードから入って練習したとのこと。

ギターは4年前に聞かせていただいたが、そこからさらに趣味の幅を広げている。

これだな、豊島さんのカヤックに対する姿勢は、様々なところで感じる。
やろうと思えば、たった4年でここまで弾ける。
そして練習の最初に選んだのがイマジンだったのか。センス良すぎる。

夜遅くまで残ってカヤック・ヨット・音楽・人生、
しゃべりまくたのは、私を含め昭和世代。

最後は、まずはこれからの10年をどう生きるか、
山口でカヤックスクールされてる高木夫妻と

豊島さん、そのテーマで盛り上がる。

昭和世代は、また次回、どんな変化がお互い見られるか、

容姿は想定内、

頭の中身と行動は想定外の飛躍をお互い期待したい。

豊島さん、そしてここに遠方からも集ったカヤッカーの皆さんありがとうございました。

 

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