ジオガイドの養成講座として前回は日御碕でありましたが、今回は、美保関と大根島の洞窟。
美保関の灯台駐車場へ午前10時に集合。
そこから田中ガイドにより、解説が始まりました。
手作りのチャート板での説明は、とてもよくわかり、ガイドとしてよく勉強し、
わかりやすく伝えられるように工夫しておられました。
今後ガイドとして案内していくのに、とても参考になりました。
次に美保神社での解説。
ジオガイドにとって、神話や現地の歴史は重要な話題です。
ひとつひとつの解説に新たな発見がありました。
そして、植物についても。
椿と山茶花(さざんか)の違いについてと、この葉っぱがなぜ光沢があるのか。
温かい地方で見られる葵苔(あおいごけ)がこの美保神社でもみることができるとの解説。
これ以降の北では見られないとのことで、ここが北限になるとここと。
午後からは、大根島の洞窟、竜渓洞へ。
入り口はココ。いつもは鍵がかかっていますが、管理している地元のガイド門脇さんが解錠し、
中を案内。
外は、あられや雪が舞っていましたが階段を下っていくと、中は15度くらい、温かい。
大根島の不思議な成り立ちや世界でも直接見ることができる稀有な洞窟。
門脇さんは、ガイド歴は、なんと小学4年生からはじめていて、今年でもうすぐ60年とのこと。
今回は、田中さん門脇さん、
お二人のガイドにジオサイトの見どころを詳しく楽しく解説をしていただきました。
さて、来年2月には、ジオガイドの試験があります。
今回と前回の現地での学習、DVDでの講義をしっかり復習し、更に次回1月のセミナーでは、更に知識を入れ、
いかにゲストを楽しく、
このジオサイトを案内していくか、磨きをかけていかなければいけません。
私の場合は、カヤックを使って、海側からのジオサイトの説明や
地元の神社の云われや
今、地元を上げて開拓中の片江古道周辺での植物の特徴についても情報を集めていきたい。
そんなことを考えていると、
私が中学校時代習っていた、理科の彬村先生を思い出した。
この先生は植物が好きで、年から年中山歩き。遠足の時に一緒に並んで歩くと、
すべての植物の名前を即座に言い当てていた。
理科の授業も教室よりも、クラス全員を山に連れていって、
そこで話された内容の方がおもしろかった。
先生と山歩き授業のある日、足元の白い不思議な形をした植物を指さして
「これはギンリョウソウという植物で今開花している」と。
なぜかしら、今でもその時のことと、花の名前まで覚えている。
彬村先生は、後に中学校教員から島根大学の助教授になられた。
出雲風土記には、100種類の薬草が載っているそうだが、
もし、彬村先生が今でも生きておられたら、
この古道にお連れして、一緒に薬草を探しながら歩いたらどんなか楽しかっただろうか。
ジオガイドとして、出雲風土記がらみでの、新たなネタが増えたに違いない。