須江孝子さんという助産師さんが、宮城県より来られ、かたゑ庵にて今月9日から本日までご宿泊されました。
その須江さんに会いに、安来から訪ねてこられた親子。
現在、小学3年生の女の子は、須江さんの手で取り上げていただいととのこと。
当時、お医者さんから、自然分娩は無理と言われたけれども、
助産師の須江さんにお願いして、自宅出産、家庭分娩された話をお聞かせいただきました。
このゲストハウスをはじめてから、まだまる2年経たないですが、
ここに来る方々が、
様々な分野で、個性豊かで、
自身の生き方に、こだわりをもった素敵な方々に出会うことが多くなりました。
今回の須江さんという助産師さんもそうです。
最初、看護師になられ、そこで病院での計画的な出産に疑問をもち、そこから自然分娩への助産師という道を選ばれました。
また自身が癌になり、余命告知されるも生還されるという、波乱万丈の生きざまを
ご宿泊時お借りした、著書を読ませていただき、
その逞しい生き方と、多くの妊婦さんに勇気と感動を与えていることに敬服します。
そして須江さんを訪ねてこられた品野実穂さんも
また
お話を聞くと、
これまた個性的な方でした。
以前は、東京で、テレビ局に勤め、多忙な生活から体を壊し、そんな時出会ったのが食養の若杉友子さん。
そこで薬草を習い、今は安来に移住、古民家を改修して、料理教室や講座も開いているという。
私がとっても感心するのは、次々果敢に挑戦されている姿です。
そしてなにより、理屈や机上の理論上の知識ではなく、日々の実生活を通じて家族で実践されていること。
私はこのゲストハウスで、ここに来られる方の人生観感やお話を聞くことがとても楽しみです。
今回もまた素敵な方に出会え、そのお話を聞かせていただきました。
品野さんの小3の娘さんが帰りに、近くのビーチから採ってきた一枚の葉っぱを私に見せてくれ、
「これは食べられる、おいしいよ」と私に説明。
この娘さんもまた、薬草をお母さんから学んでいて、かなり詳しいとのこと。
私も薬草の勉強をしてみたくなりました。
そういえば、出雲風土記の中には、当時どんな薬草があったのか、についても詳しく書いてあることを思い出しました。
たしか、しまねジオパーク事務局からいただいた資料か、ジオパークのセミナーDVDだったかで、昨年初めて知りました。
今後、ジオサイトにご案内する場合、付近の薬草も案内できるといいですね。
そして今日は、
須江さんが仕事を終えられて、帰られる日、
本日は、出雲大社近くで宿泊し、
明日、出雲空港から帰途に。
その出雲大社までを迎えに来た方が、
須田郡司さん。
以前、ネットで検索していた時にたまたまこの方を見つけ
私が気になっていた方。
いつか会ってお話が聞ければと思っていたのですが
それが今日、目の前に。
なぜか、今日も思いがけない出会いになりました。
それは、ひょっとしたら、
私自身が惚れ込んだ、
この地、片江の、
心地よい、海や山の自然と、ここに暮らす人々、
その風土が、
そういった方をここに呼び込んでいるのではないか、と思うのです。
そして、偶然にも、かたゑ庵の場所は真東に線を引くと、
美保神社にぶち当たります。
更に、珍しいのは、かたゑ庵の敷地内に祠があります。
ここをご紹介するとカヤックで訪れた方が海の安全祈願にと、そこでお参りをされる方もあります。
今日は、その祠に須江さんと須田郡司さんが、参拝されました。
何かしら、この地のもつ様々な要素がこんな素敵な出会いにも、つながっているかもしれません。
そして、何より今回須江さんが19日間も、
目の前にいて、毎日お話が聞けたことに、なんとも言えない喜びを感じます。
さて、もう言うまでもなく、片江の人口がひとり増えました。
今日、ご主人が赤飯を届けにきていただきました。
ありがとうございます。
一緒に喜びたいと思います。
おめでとうございます!
そして、須江さんお疲れ様。