バリアフリーの宿ではないけど、何とかなると思います。
数か月前に、ご予約のご相談。
体にマヒがあり、ベッドがある部屋があるかどうかのお問合せ。
二階に一か所あるが階段は狭く急。
しかし、以前車いすで生活の方も受け入れた経験があり、
友人ひとり一緒に来るとのこと。
何とかなると思いますと回答。
その後メールのやりとり。
「階段が上れるように練習している」とのメールも。
そして今回かたゑ庵へ来ていただきました。
まずは、歩いて1分のビーチへ。
そこで、低い堤防の3段の階段に上れるかどうか心配するも。
本人は、できると。
連れ添いの方と私でサポートしながら、まずはそこへ上ることができた。
そして、ラウンジで歓談。
聞けばお二人私と同い年。一気に打ち解けこの後宴会へ。
右足と右手がマヒとのこと。連れ添いの方は高校時代の同級生とのこと。
脳梗塞でマヒになってから、この同級生と一緒に年に2回くらい旅行に行ってるとのこと。
そして、今回難関の2階への階段。
頼りの左手は、右側に手すりはありますが、左側にはありません。
そこを二人でサポートして、ご本人事前のリハビリ効果もあり無事2階へ。
2階からの眺めを楽しんでいただきました。
車は、病気になる前に使っていた車にアシスト用の器具をつけて利用。
右足は使えないので、左足でアクセルペダルが踏めるようになっています。
ハンドルは、左手だけで使えるように。
元養護学校の教師とのことで、病気になる前は、スキーやギターもやっていたとのこと。
そのスピリットは、変わらず今回のような旅行を楽しんでいるお姿。
次回は、カヤックに挑戦したいとのことで、
どのように乗り込むか、カヤックを前に打ち合わせ。
脇に手を入れて持ち上げる動作は、脇に痛みがあり、他の方法を考える必要あり。
私もいつかカヤックで肢体不自由の方も受け入れするにはどうすればいいかと考えていたので、
これがいい前例になればと考えるチャンスにもなります。
かたゑ庵の施設は、バリアフリーの施設ではありませんが、
サポート可能なお連れの方があれば、私と一緒に協力し可能です。
このような椅子もお風呂に用意できます。
今回、同い年ということもあり、私もすでに”この領域内”であることを感じています。
今回のゲストのような前向きな生き方から、
私は、「覚悟と挑戦」というキーワードが頭に浮かびました。
そして、今回のお連れの同級生の方。
一緒に旅行は大変なのではないかと思いきや、
「彼と一緒に旅をすると、自分では選択しなかったであろう、おもしろい体験ができるのですよ。ここもそうです。彼が選びました。」
とサポートしながら一緒に旅を楽しんでる姿に何かジーンときた。