新年の片江墨付けトンド祭り、写真を送っていただきました。

今月12日にありました片江の墨付け神事で撮影をされました

地元のプロの撮影家、池田 淳一郎さんから送っていただきましたのでここに披露させていただきます。

池田 淳一郎さんいつもありがとうございます。

お世話になりました。

私も7年ぶりに神輿を担がせていただきました。

そして、海へドボンもしていただきました。これで今年はきっといい年になります。

 

やっぱり海は冷たくて、ショッパかった。

 

 

阪神淡路大震災、25年前の支援活動、今に生かせるヒント。

今日で、あの阪神淡路大震災から25年。

その特別な日に、多くの皆さんにぜひお伝えしたいことがあります。

それは25年前の神戸市長田区のYMCAの支援活動、

今でもきっと生かせるであろう支援活動の当時のすばらしいノウハウをぜひお伝えしたい。

特に、こういった災害があると、多くのボランティアが被災地に出かけるものの、一方受け皿の体制が整わず、支援を断るケースをよく聞くことがあります。

これを解決する方法のひとつがこれからお話をする、私が25年前にお世話になった長田区のYMCAが行っていた支援方法。

その特徴は、一言で言うと、1日完結型のシンプルで即活用できる支援方法。

それがとてもよくできていました。

これからそれを順を追って当時の体験をお伝えします。

 

阪神淡路大震災後、何か私は支援活動ができないかと情報を集めていた。

どこに行けばどんな活動ができるのだろうかと。

まだインターネットも今ほどの情報量はなかった。

支援活動の受け皿としての長田区のYMCAを新聞で見つけ、

早速記事に乗っていた電話番号にかけで問い合わせを行う。

支援活動に来てもいいとの了解をもらいすぐに、

ボランティアの参加者を募る。

私が所属する国際交流のメンバーや友人に声をかけ、

ワゴン車1台で6人、食料・水やテント・寝袋を積み込んで神戸に向かった。

そのYMCA本部へは直接車で乗り付けることができず、

途中、車を置いて、神戸市内から辛うじて動いている区間限定の電車と徒歩でYMCA本部に着く。

そこにはたくさんのボランティア希望者が全国から集まっていた。

そして、受付には、初心者と経験者の二つの机があり、そこで申込書に必要事項を書く。

私たちは初心者なので、初心者の机で申込書を書いた。

すると、経験者と書かれた名札の人が来て、説明を始めた。

ここでは、今回の支援活動に参加して一日最後まで参加すれば、自動的に”経験者”として次の役割が与えられるというルールとなっていた。

その経験者は初心者に活動の説明をする役割の流れとなる。

説明に来た経験者は、自分が初心者の時に教わり実践した内容を伝えながら説明してくれた。

その内容はこうだ。

まず、初心者は、ゼッケンを受け取りそれを付ける。

そして、コピーされたゼンリンの地図を受け取る。

その地図の説明がはじまる。

地図には、長田区の家にそれぞれに印がついてあり、すでにだれかが行ったか行かないかが

わかるようになっていた。

私たちのミッションは、

その中のまだだれも訪問していない被災者の家に行って、

そこにいる被災者の状況を調べメモすることと、

そこにいる人が必要としている支援物資を聞き取り、

その情報を本部へ持って帰ること、これを午前中に行う。

そして、本部に帰ると、全国から集まった支援物資の中から、

先ほど聞き取りをした、被災者が必要とする支援物資を自分で探し、

それを午後からその被災者に届ける。

ここでのポイントは

聞き取りをした本人が被災者希望の支援物資を探すので、希望通りのものを見つけることができる、一方それがない場合でも、

用途がわかっているのでそれに近い代用品を持っていける事。

また、被災者の聞き取りの中で、家具の移動や廃材の撤去などの依頼があれば

いったん本部に帰り、必要とする道具を揃えたり、人手が足りなければ応援を頼み、午後にそれを行う。

ここでのポイントは、

午前中現場を直接見て状況がわかっているので、どれだけの人数が必要か、そこでどんな道具がいるのか

道具がなければ何か方法がないか具体的により効果的な検討ができる事。

また、このミッションは初心者の場合、経験者1名以上が午前も午後も同行し行われる。

ここでのポイントは、

経験者が同行することで、初心者でも安心して支援活動ができる事。

このYMCAの支援方法を整理すると、午前中のミッション(情報収集に徹する)と午後からのミッション(午前の情報から考えられる自分で可能な活動)が連携し、

初心者と経験者という役割分担もとてもシンプルで、いつでもだれでも一日だけの支援活動でも

可能なシステムになっていた。

 

私は当時この仕組みがよく考えられていると、いたく感心したことを思いだします。

またいつかはこの仕組みをどこかで生かせたらと思っていました。

ただ、この一日完結型の仕組みがすべての災害時に当てはまるとは限らないし、

25年後の今は、インターネットを使ったもっと効率的な仕組みがあるだろうとは思います。

しかしもし、インターネットが使えなかったら、この仕組みは生かせる場面があるかもしれない。

いやインターネットがつながっていたとしても生かせるとも思います。

それは、当時、ホワイトボードや付箋紙などのアナログが一番利用され活用されていたことを思いだされますから。

いつか災害があった時、多くのボランティアが集まってきたときは、この方法が使えないか、

ぜひ思い出していただいたらと思います。

 

ついでに、阪神淡路大震災の支援活動の当時のエピソードの一つをお伝えしたい。

最初の支援活動で長田区の家を回っていた時にそこの被災者の方がこう言った。

「外人が家の前に来て、近づいてきて怖かった」

いろいろ聞いていると何か危害を加えたわけでなく、怖い声で威嚇したわけでもないが、

ことばも通じなく、きっとパニックになったんだろうと思った。

そのことを松江に帰ってから、知り合いの留学たちに話したら、

私たちもそこに支援に行きたい、また外国人は怖くないと伝えたい、

ということになり、2回目は2台のワゴン車で行き、

留学生たちは私が行った場所へ行き、精力的に支援活動を通じ被災者たちとコミュニケーションしてくれた。

留学生にとっては、自分たちができる受け皿と活動ができたこと、そして被災者のほほえみ返しが大きな喜びとなったことは確かだ。

当時そこでの活動した時の写真はどこかになかったかなと振り返ると、

カメラは持って行っていたがカメラを向けることが憚られるそんなムードがそこには

あったことを思い出す。

支援の在り方が、当初の生活物資の被災者への敏速な供給から、時間とともに次の段階へ進み、

人のプライド尊重し、それを傷つけない支援が2回目の訪問時にはそれがボランティアに求められていた。

そのことは、YMCAで、第一番に強調され、そこに来たボランティア全員に伝えられた印象深いメッセージであった。

 

2日前、片江でとんど焼きがあり、そこで燃え盛る火の前で、墨になっていく竹やしめ縄をぼーっと眺めながら、震災でのあの町の同じ臭いが重なった。

あれから25年も経ったのか。

当時の教訓を何かに生かすことが私たちの務めでもあるだろう。

改めて震災によりお亡くなりなられた方々のご冥福をお祈りします。

 

 

 

 

 

1月12日(日)に片江の墨つけ祭り!!

毎年第二日曜日に行われる墨付け祭り(墨付けトンド)が

今年、令和二年は、1月12日に行われます。

当日朝8時ごろから、神木(竹)が立てられます。

そして、午前中に西と東の神輿を担いで町内を練り歩きます。

そして、クライマックスは、神輿を担いで海に入ります。

私は片江に移住した約10年間これに毎年参加してきました。

最初はかなりびびりました。

冬の海は冷たいというよりも痛いって感じ。

神輿を担いで、少しずつ深いところへ入っていきます。

膝からだんだん上に海水が迫ってきます。

そしてそれがおなかを通って、

胸に近づくと、

緊張感が高まります。

ほぼ首のところまで海水は来ます。

ひとまずそれが終わると、

昨年結婚したなど慶事があった方や

何か地元に貢献した方、

また気まぐれに誰彼となく、

海に投げられます。

胴上げの状態で。

ぜひ観に来てください。

 

 

明日、7日、夕方6時15分。日本海テレビで放送されます。

皆さんあけましておめでとうございます。

年末に日本海テレビで取材されました海酒DOBONプロジェクトが

明日の夕方6時15分から日本海テレビのエブリーで放送されます。

プロジェクトに参加された方から預かったお酒を片江湾に沈める模様を

その準備から撮影され、そして乗船していただき収録されましたドキュメントです。

 

かたゑ庵令和元年、三大ニュースそして良い年を!!

いよいよ今年も今日で終わりです。

今年一年を振り返り三大ニュースにまとめました。

 

1、かたゑ庵オープン

今年の8月20日かたゑ庵はオープンしました。

オープンまでの道のりは、かなり厳しいものでした。

この元民宿は図面も無く、更に調べると建築確認審査を行った形跡がなく、この時点で民宿施設としての価値が

まったくないことが判明しました。

そしてこの施設を改めて宿泊施設にするには、

①改めて図面を起こし、一から確認申請書を作り、そしてそれに沿った改築工事となること。

②火災警報装置が古く使えず、新たに火災警報装置及び誘導灯の設置が必要となったこと。

③保健所の基準を満たすための施設環境の整備が必要となったこと。

これを試算すると、改築工事は家を建てるほどのお金がかかったくると、気持ちが揺らでいる自分がありました。

昨年のことです。

そして昨年の9月地元の方を集めて、私が考えているゲストハウスのお話をしました。

ここで、私は、思った以上の地元の方々の前向きな受け取りと、将来の片江を話し合う内、もう引き下がれない気持ちと、

自分の人生の最後に向かって全力を傾けたいと思いました。

そして、改築工事がはじまると多くの地元の方のボランティアでのご支援や

クラウドファンディングによる、支援金の目標達成。

このクラウドファンディングは、私の人生の中でもひときは大きな出来事でした。

この成功の裏には、これを成功させようと必死に動いてくださった人たちがいます。

自分のためでなく、人のためにこれほどの情熱を傾けていただいた人がいたということです。

かたゑ庵オープンに向けてどれだけたくさんの方のご支援をいただいたことか。

改めて、お礼申し上げます。

 

2、思いがけない多くのマスコミの報道

昨年の9月に地元の方にお話をしたときに、課題がありました。

それは、ゲストハウスは、素泊まりが基本で、食事は周辺で済ませてから泊まるのですが

片江周辺にはそういった食堂がまったくありません。

これをどうにかしないと、ゲストの自炊しか選択がなくなります。

ゲストハウスで食事を提供することも考えましたが、人件費がかなりかかります。

そして思いついたのが「民食」。

それをクラウドファンディングの目玉として、エントリーしました。

それを知った新聞社やテレビ局が注目したのです。

山陰中央新報・NHK松江放送局・マーブルテレビ・日本海テレビそして、

今年の7月、テレビ朝日のディレクターから電話がかかってきます。

かたゑ庵へ1週間程度宿泊して、取材させてほしいと。

クラウドファンディングの成功をネットで見てのこと。

10月放送時は、かたゑ庵のネットがつながらなくなるほどのアクセスがありました。

来年には1月4日以降日本海テレビが先日取材された海酒DOBONの放送予定。

3、ワンチーム片江

かたゑ庵は地元の自然を生かし、そこに住む方々の個性を生かすことで成り立っています。

この一体感、これこそワンティーム片江。

今年一年振り返ると、たくさんの片江の方の顔が浮かんできます。

どれだけたくさんの方にお世話になったでしょうか。

そして新たな移住者が入ってきます。

私の最終目的、移住者を増やす、が早くも現実に向かっています。

来年はこのワンティームに新たな住民も加わり、

より素晴らし片江になればと思います。

かたゑ庵の三大ニュースとしてまとめてみました。

改めて今年一年お世話になりました皆様に感謝申し上げ、

また来年が良き年となりますように祈願します。

ではよい年を!!

ゲストハウス かたゑ庵

青戸裕司

 

 

 

海酒DOBON、本日ドボンしました。

しばらく冬の日本海特有の高波が続き、そして今日。

晴天で凪。

今日を逃したらもうこんな日はないでしょう。

海酒DOBONプロジェクトに参加された方からお預かりしたお酒と別途実証実験用のお酒。

その瓶のキャップの保護の最終確認とボックスへの設置を終えました。

キャップ部分は独自の3層構造でしっかり海水の侵入を防いでくれる対策をとっています。

BOXは前後左右の重りでバランスをとり、これとアンカーで固定します。

青空の下、太さんの船に乗せた海酒DOBONは、予定通り15メートル以下の海底へ設置されました。

本日は日本海テレビ方の取材もありました・

 

 

日本海テレビの放送日は、

来年の1月4~5日ころで、まだ決まっていないとのこと。

決まったらお知らせします。

そして、来年の春にはDOBONのお酒がどうなっているか

お楽しみに!!

 

旬のカニ、境港で買って、かたゑ庵で食べるって、どうですか。

先日、境港(かたゑ庵から車で15分~20分)のお魚市場へ行ってきました。

下の写真。足なしのきずもののカニが安くておすすめ、

松葉ガニはけっこう値が張るのですが1箱3枚でこの値段ではかなり安い。

 

紅ズワイワイガニは、松葉ガニよりも安くて、おいしくてこれもおすすめです。
これも足なしなどを探せばさらに安くて新鮮な紅ズワイワイガニを見つけられるかもしれません。

ノドグロ1尾580円ですって

 

たくさんの旅行客がカニを買っていました。見ているとすぐに発泡スチロールに入れ、

その後発送作業となるのでしょう。

しかし、届くまでまる1日~2日、やはり鮮度が落ちます。

そこで、

かたゑ庵は宿泊者の方はラウンジの自炊スペースで可能です。(18時~20時)です。

カニを好きなだけ買ってきて、かたゑ庵で食べてはどうでしょう。

市場にはカニだけでなく新鮮なノドグロなど様々な漁貝類がたくさんあります。

土鍋・卓上カセットガスコンロ、焼きガニ用網・調味料など、一式300円でお貸しします。宿泊予約と同時に予約していただければご用意します。数に限りがありますので、ご予約順とさせていただきます。

お一人旅でも予約可能です。

食事スペースは、ラウンジ18時~20時時まで、屋外スペース17時~21時まで。お酒持ち込み可(できればかたゑ庵のお酒をご利用ください)。食事持ち込み可、宿泊者のみ。

また、古民家の食事スペース8畳×2部屋は、団体様用です。19時~22時まで利用可。
こちらの場合は、ご利用についての料金等などご説明が必要で、また日にちにより対応できない場合がありますので、お問い合わせいただき、そのうえでお申込みお願いします。

詳しくはお問い合わせください。

 

 

海酒DOBON予約終了、そしていよいよ実証実験スタートです。

短い期間ながら、海酒DOBONエントリーしていただきました方々にお礼申し上げます。

目標額まであと一歩でしたが、

お陰様で目標額の80パーセント、8万円が集まりました。

今回は、告知しましたようにall-in方式で行ないましたので、

本日までご支援いただいた16スペース分の金額80000円を海酒DOBONプロジェクトで使わせていただきます。

今回集まりました支援金を活用し、片江の新たな産業となるように

がんばってまいります。

今後1週間前後にお酒を片江湾にDOBON予定です。

申し込みされました方は、15日までに(間に合わない場合はご連絡ください)お酒をかたゑ庵まで届けてください。

それが着き次第、瓶のキャップ保護のための対策を行い海に漬ける準備となります。

すでに届けていただいた方のワインは、

ワインセラーに入れてスタンバイしています。

キャップの養生はこれからです。

國暉酒造のお酒を申し込まれた方は、

國暉酒造からそのままこちらで受け取りDOBONします。

今後ご支援していただいた方には、

逐次報告をさせていただきます。

改めてご支援いただきました方々にお礼を申し上げます。

まずは、春のお酒の水揚げが楽しみとなります。

酒瓶の変化は、

そして、テイスティングがどうか。

ワインについては、奥出雲ワイナリーの安部工場長にテイスティングをお願いしています。

日本酒については、島根県産業技術センターの大渡氏(農学博士、清酒専門評価者(独)酒類総合研究所)にテイスティングをお願い。

そして、今回
松江の酒蔵、國暉酒造の岩橋社長もプロジェクトに参加。

これによりこのプロジェクト実証実験についての客観的な評価が得られると思います。

来年の今頃までには、海酒DOBONの海のワインセラーのスペース料金や

運営方法など確立していけると思いますので、

今後ともよろしくお願いします。

海酒DOBONプロジェクト

青戸裕司

本日までの海酒DOBONのページはこちらです。