そのひと昔、
土壁を塗る仕事が無くなってきたと
友人の左官さんが、言ったことで
土壁プロジェクトを立ち上げた。
その当時のホームページがこちら
当時のテキストを拾ってみると。
土壁プロジェクト
もう最近は土壁を塗る仕事がなくなった、と松田が言った。
亡くなった父と一緒に仕上げた小泉八雲旧居の土蔵の解体復元工事が懐かしいとも。
もっと身近に土壁を、癒しを求めている人に、懐かしさを求めている人にと、室内に置ける土壁オブジェを何度も何度も試作しそしてできあがった。
ひとつひとつ丁寧に仕上げた気のこもった土壁オブジェです。
○外枠は檜、内側に丸木のアクセント、大工大坂栄次の仕事。
○小舞竹は棕櫚縄で編む、昔からの伝統法。左官松田誠の仕事
時間の経過とともに檜のその色は味わいのある色へ
小舞竹は緑かかった色から薄い黄色へ変化していきます
土は”無添加”自然にあるものだけを使い、藁を混ぜ発酵させ小舞竹になじませる。
【あうるネットプロジェクト】
地域の埋もれた人材や資源を発掘し、その技術を生かした提案を行っている。今回は、土壁を塗る仕事が無くなったとの、左官松田誠氏のお話を聞き、土壁プロジェクトを立ち上げた。
と。
このプロジェクトは
当時経済紙や地元の山陰中央テレビでも取材されヤッホーの番組で紹介された。
当時私は、出来上がった土壁を何とか売ろうと
東京の妹のところへ行ったついでに
自由が丘に行き、
雑貨屋をまわった。
飛び込みセールスをしたのだ。
何件か飛び込むのだが
決定権のある方になかなか出会わない。
しばらくして、
タイから木材を輸入し
それを使った家具を打っている店に入った。
やはり、ここも社長が留守。
帰ろうと思った時に
その社長が帰ってきた。
そして持ってきた土壁オブジェについて話す。
そしてどうなったか。
20分後二人で写真に納まっている。
満面の顔で、
お互い。
そして、委託販売がはじまった。
3年後、そのお店は
閉店するとのことで、
連絡が入った。
今は、どうなさってるのだろうか。
その土壁のストックが残っていた。
それを今回のゲストハウスかたゑ庵のそれぞれの部屋に置いてみた。
腕のいい左官さんの芸術をぜひ部屋の中で
じっくりご覧くだされ。
UG